子供とクライミングについてです、僕は指導者では無いので大勢の子供に教えた訳ではありません、自分の子供での経験から書きました
クライミングは何歳から?
ジャングルジムを登れる様になれば、何歳からでも良いと思います。
昔のアルバムを見ていると、僕の倅は5歳で小川山をトップロープで登っていました、たしかその頃はモンベルの店内に有るインドアクライミング5.8級を笑いながら登っていました。
ボルダリングよりもロープクライミングの方が怖がらなかったと記憶しています
これは丹沢戸沢公園です、歳は5歳のころ
技は特に教える事もなく、壁で遊んでいると自然に形になります、上の写真でキョン足を使っていますが、教えた訳ではないです。
ある程度のレベルまでは遊びの延長でも十分で、なーんも考えていなくても自然に体が覚える様です 。
ただコンペで上位に上がるにはやっぱり良い先生が必要な様で、全部我流だとビギナークラスの真ん中ぐらいの順位がせいぜいです。
ちなみに僕の倅は今就活中の歳になっているのですが、自分がボルダリングで使っている技がなんという名前か全く知らず、なーんも考えずに登っています。
ボルダリングを始める前に
ボルダリングを始める前にまず高さを怖がらない様になっている事が必携です、 僕の倅は高さを全く怖がらない子供でした。
たぶん幼児の頃から肩車をよくやっていた為かと思っています、僕の肩の上でジタバタ暴れていました。 倅を肩に乗せて、ダッシュや急カーブを切っていました。
あと公園の遊具もよく登っていました、滑り台の逆行など体つくりにはとても良いです
ロープクライミングも、特に年齢制限はないと思います、ロープで確保している分、かえって安心感が有ります。
登る方は全くの未経験でも問題ありません、経験が必要なのはビレイヤーの方です。
ボルダリングが上手くなってから、ロープクライミングというルールは無いです、どっちが先でも良いと思います
倅は、外岩のトップロープ→外岩のボルダリング→インドアのボルダリングの順でやって来ました。
インドアのボルダリングは入門ではなく、行き着いた先でした。
これも丹沢の戸沢公園、6歳の時
ロープクライミングで怖がらないかは、いかにお父さんを信頼しているかだと思います。
危険は
幼児の場合体重が軽いので、外岩でもスポッターが受け止める事ができるので、問題ないです。
大人の場合スポッターの仕事は、落ちた時に足から着地させるのが仕事ですが、小さい子供の場合軽いので受け止めてあげてください。 腰あたりの、ほとんど触れるばかりの位置に手をおいて構えると良いです。
腰だと重心に近いし、骨盤があるので掴みやすいです。
小さい子供は頭がデカいので、ひっくり返らない様に必ずスポッターを付けてください。
小学校高学年ぐらいならば、勝手に落ちろ状態です。
ただしあまりスポッターを信頼しすぎると、いきなり「降りる」といってポーンと手を離すので気を付けてください、これを受け止めると、かなり腰にきます、スポッターの方が痛いです、もうその日はお父さん登れません、翌日の通勤が辛いです。
よくボルダリングをやると指が変形すると心配される方がいらっしゃいますが、それはプロクライマーレベルの話だと思います。
息子は、ほぼ週に1回ペースでジムか外岩を登っていたのですが、地元楽器店のピアノコンペの一次予選を通過するぐらいには指が動いていました。
ピアノコンペの二次予選通過を目指すのでしたら、ボルダリングは控えた方がよいです、本人によるとやっぱり登った当日はピアノが弾きにくかったそうです。
子供で一番怖かったのは、登っている真下を子供がチョロチョロ歩き回る事でした。上から大人が降ってくる事はあまり念頭に無いみたいです。
登っている真下をチョロチョロしているお子さんを、ジムのスタッフが注意したら逆切れして「感じの悪いジムだ」とネットに書き込みする親御さんがいらっしゃいます、でもこれは凄く危ない事でして、幹線道路のど真ん中で遊んでいる様なものです
親御さんが登っている間はだれか他の人が気を付けてください。
水辺の場合、同じく親御さんが登っている間はだれか他の人が、水にハマらない様に気を付けてあげて下さい、 渓谷は冷たく急流で、土佐は荒波です。
ビレイがしっかりしていれば、外岩でも問題ありません。
7歳の時、鷹取山
右手、右足に体重が掛かっていますが、頭と腰で体重を左右に振り分けることで体が回ることを防いでいます。
子供には、なーんにも教えていないのですが、遊んでいるうちに、こう言う芸当も自然に覚える様です。
お頭は
高い所から何度も落ちると、脳がゆすられてよくないと言う人がいますが。僕の倅はいつもジムのボルダリング壁の最上段から飛び降りていましたが、一応は東海大学工学部に現役で入るぐらいの(つまり普通の)学力は有りました。
だだし、3年生の時に4単位たらずで留年するぐらいのバカにはなります。
まー、心配する 程でもないと思います。
ボルダリングをやると、思考力と決断力が付くとの宣伝が有りますが、ボルダリングの為の思考力と決断力が付いただけでした。
いざ成人してみると、頭の出来にはあまり関係は無かったです
ジムは
狭いジムや混んでるジムは避けた方が無難です、幼児でも大丈夫かどうかを、お父さんが威力偵察をしておいた方がよいです。
相模原のストーンマジックは、店内に滑り台など置いてあって、いかにもお子様歓迎で安心です。
広いので、少しぐらいならドタバタ走り回れます。
ストーンマジック店内の遊具
道具は
クライミングシューズは、中学校まで使っていませんでした、値段は高いし、すぐに大きくなるし。
小学校までは体育館シューズで登っていました。
インドアクライミングは足元が甘いので体育館シューズで十分でした。
チョークバックも不要です、倅の誕生日に買ってあげたチョークバックはPSPを入れるのに使っています。
ただしコンペを目指すならば、シューズを買ってあげて、足技も教えてあげた方がよいです。
11歳の時、ストーンマジックにて体育館シューズで登っています
キッズコンペは
大人でも苦労する課題を、軽々と登れる様になり
キッズコンペに挑戦、となった時
盲点が有ります
親子でジムに行きます、親子で同じ課題を登ると、子供にとっては遠くに有る大きいホールドを使う事になります。
フットホールドとハンドホールドの距離は長いです。
静的なムーブでは難しく、ランジやデットポイントを多用する様になります、小学校の時の倅はオラウータン見たいな登り方でした。
ところがキッズコンペでは子供用にチューニングしたサイズの課題で競い合います。
ムーブが出来てないと大変苦戦します、スクールに通っているお子さんか、ムーブにうるさい親御さんのお子さんでないととても苦戦します。
順位が上がらず、気落ちしない様にフォローしてあげてください、「普段は子供用ではなく、大人が登る課題を登っている」のだと。
音楽の話ですが、子供のバイオリンは子供用サイズで練習するが、ピアノは最初から普通サイズで練習するのだそうです。
例えば普段から普通のピアノで練習していて、いきなりコンペで小さいピアノに向かって、さあ弾けと言われても、そりゃ無理でしょう。
成長は
子供は身軽なので、軽やかなデットポイントを多用した登りを見せてくれます、ランジも上手いです。
ただし大人の体になる中学生あたりから、それまでのムーブができず苦戦し始めました。
大人の登りへの切り替えがスランプの第一歩かも知れません。
あと早期に始めたからと言って、天才クライマーになる訳ではないです。あまり深期待せずに、遊ばせてあげれば良いと思います。
ただ、背中はやたらと筋肉質の子供になります、 特に体育系部活はやっていなくても、スイミングクラブにずっと通っていた子供とタメをはります。
湘南にて、たしか中学1年
星一徹達へ
倅にムーブを教えようとした事があったのですが「お父さん、フリーって自由て意味だよ」と逆に教えられました。
少なくとも小学生の間は、好き勝手で良いと僕は思います、子供に一番大切なのは楽しい事なのでは。
ボルダリングって楽しいと思ってくれたら「しめたっ!!!」です。
ただし、スクールで修行しているお子さんを見ていると、小学生でもキレイな登り方をしています。 小学校の時の僕の倅はオランウータンみたいな登り方でした。
ひょっとすると、僕が間違っているのかもしれません(= =;)
そして子供は強くなります
一番上の写真の子供もこの写真の様な若造になります、髭も生やします、人相が悪くなります、笑わなくなります。
そして何よりも、父親より強くなります。
嬉しいような、悔しいような。
昔話
40年前は、高校生でも「クライミングはまだ早い」と言われていました、たっぷりと縦走登山をやって、たっぷりとテントで野宿して、たっぷりと雪山ラッセルした後で、その次段階で学ぶものだと山岳指導員様が力説していました。
今なら、笑えますよね。 ちょっとだけ人生を無駄にした感が有ります。
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